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<description> （24時間おきに更新中）</description>
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<title>竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description>坂本竜馬の物語、全８巻の１冊目である

１冊目が描くのは
故郷土佐から江戸へ剣術修行に旅立つシーンから
桂小五郎と剣道の他流試合をするシーンまで

冒頭は 家族とのふれあいや家のしきたりに重ね合わせ...</description>
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坂本竜馬の物語、全８巻の１冊目である

１冊目が描くのは
故郷土佐から江戸へ剣術修行に旅立つシーンから
桂小五郎と剣道の他流試合をするシーンまで

冒頭は 家族とのふれあいや家のしきたりに重ね合わせ
竜馬の人物が ゆっくりと穏やかに語られる
時間の流れは遅く 竜馬の心もやんわりとしていて
旅立つその３月半ばの季節に 
何もかもが溶け込んでしまいそうな雰囲気だ

江戸への道中では
身分違いの女、老舵取り、辻斬り、泥棒らと出会い、そして別れる
まだ無名で無力
しかし迷いながらの行動が、少しずつ竜馬の考え方を形作っていく

江戸に移ったあとでは
剣の修行で徐々に頭角をあらわしていく
同時代の改革者が、物語に登場しはじめるが
まだ竜馬は改革者として目覚めていない
そんな中、剣の達人でもある桂小五郎と
剣をあわせることになるのだが．．


竜馬と藤兵衛とのやりとりが面白い
表商人／裏泥棒という人物と 触れ合わせることにより
竜馬の清濁併せ呑む人間の大きさをうまく伝えている父や弟が呑むと、「読め！！絶対読め！！！」としつこく、しらふの時には「これを読んだらほかのものが読めなくなるからまだ読むな」というので、どっちやねん！と気になりながらも読むタイミングを計って30年。 竜馬の亡くなった年齢と同じ年になったのを機に、解禁しました。 ほんとうに面白くて、連休中に、どこへも行かず、TVもつけず、全巻一気に読破しました。 いつの間にか、私も呑むと、以前の父や弟と同じことを言ってしまっていたのには思わず笑ってしまいましたが。命や愛がなによりも大切と刷り込む現在の風潮がどれだけつまらないかが本書を読むとよくわかる。
命なんぞくれてやるわ、と思える何かがあることの猛々しさ凛々しさは他の何をも寄せ付けない強烈な魅力がある。

司馬さんの作品の素晴らしいところは、人物が登場する場所柄や時代背景の小噺雑学を随所に織り交ぜ人物を登場させた頃にはしっかりとした背景が出来上がり何を元にそれぞれの人物が思考しているかがよくわかるように作ってあることだ。
今回のキーは土佐藩山内家というのがいかに成り立ったか、いかに郷士と上士では扱いが違うか、またなぜ長州藩と薩摩藩がここまで反幕なのかというおおつかみなところからの説明がいちいち面白くグイグイと物語りに引き込まれる。

そしてなにより坂本竜馬。彼の幸運は富豪の家に生まれたことだ。
金に困らないがゆえにチマチマした思考にはまらなくて済む。
諸氏乱立し尊皇攘夷に燃える中、頭が悪いという劣等感に雁字搦めになっていた竜馬は駄馬のごとくスローなスタートを切る。一巻ではまさに青春時代そのもの江戸剣術修行時代。
ボヤッとしている竜馬を横目に後々歴史の教科書を彩る志士たちがそこらじゅうのページから登場する。
「行動はわしにまかせ、うわさは人の口に任せる。わしゃその式でいきます」の一言が好きだ。
己の優しすぎる性格を律するように、厳しい言葉を日記に綴っている様子が可愛らしい。
「義理などは夢にも思うなかれ、身を縛るるものなり」
「衆人がみな善をするなら己一人は悪をしろ。逆もまたしかり。英雄とは自分だけの道を歩く奴のことだ」
大器は感じさせつつもまだまだ剣術のほうが楽しい竜馬の姿がどう変わっていくのか・・・
心底面白い。現代人は、活字離れがめだっているという話を良く聞きます・・・。僕個人的には、そういう風潮に対しては、「そうかぁ・・仕方ないなぁ・・・。」位にしか感じませんが、ただ！！
この作品だけは、「絶対」がつく位読んで欲しいです。  できれば十代のうちに！ 
他の本は、読まなくても、「竜馬がゆく」だけは、読んで欲しい・・・！ 僕にとっての永遠の青春がここにあります。 さぁ！あなたも、竜馬と一緒に、幕末を旅してみようじゃないですか！！ 説明の必要がない 司馬遼太郎の最高傑作の一つだ。人気という点では「坂の上の雲」と双壁というところだと思う。

 本書は青春文学である。実際 主人公の坂本龍馬だけではなく 彼の周りに現れる登場人物はみんな若い。若者が 江戸時代の終わりという「時代の老年」の中で 思う存分暴れ回り その多くが若くして死にながら 明治という新しい時代を開いていく話だ。龍馬自身も最後は凶刃に掛かって 死んでいくわけだが 本書の底を流れる「明るさ」は 主人公の死を描いていても失われていない。本書を読んで「元気になる」という感想は多いのも そんな明るさにあると思う。

 振りかえって２１世紀の現在、そのような「るさ」は一体どこにあるのだろうか？資源問題、格差問題、暴走するマネーゲームという「時代の激動」はあるが そこに人の顔が見えない気もしてならない。見えるとしても のっぺりした無表情で無国籍な顔ではないだろうか。そういう時代に 本書を読むと 人の顔が生き生きと見えてくる感じも受ける。それは本書が小説であるからだけではないような気がしてならない。

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<title>故郷忘じがたく候 (文春文庫)</title>
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<description>表題作は、著者の持って回った独特の臭気があって嫌い。もっと単刀直入に、歴史的事実に迫れば良いのに、なかばエセー的な書き振りがよくない。「惨殺」｢胡桃に酒」は、秀逸で、とくに、｢惨殺」は維新直後の動乱...</description>
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表題作は、著者の持って回った独特の臭気があって嫌い。もっと単刀直入に、歴史的事実に迫れば良いのに、なかばエセー的な書き振りがよくない。「惨殺」｢胡桃に酒」は、秀逸で、とくに、｢惨殺」は維新直後の動乱の東北が舞台。情報に疎い地域だけに、なんとなく、時流に乗れず、今から見ると頓珍漢なのだが、｢中世の秋」ではないが、維新前後を｢近代化」の視点から手繰り寄せるように見るのは一面的で、当時は、十分に｢江戸時代の秋」だったのだと思う。その動乱期に、長州出身の2番手の人物が孤軍奮闘、性格的な欠陥が及ぼして、努力が報われず崩壊していく様が悲喜劇なのだが、一方で、寝ぼけたような伊達藩の連中のそれなりの陰険さもリアリティがある。新政府か佐幕かで東北各藩が割れて、なかには｢城が落ちる」という時代錯誤的な素っ頓狂な事実まで記載されているのが興味深い。ガラシャを描いた「胡桃に酒」は少し出来すぎだが、何も言うことは無い短編。表題作の「故郷忘じがたく候」は朝鮮の役で島津に連行された朝鮮人の陶芸職人沈寿官の一族の悲哀を、小説というより筆者の取材のような形で描いています。
話に出てくる14代沈寿官氏の写真を検索してみると、人の好さのにじみ出たご尊顔を拝む事が出来ます。
そもそも焼物の知識が全く無いのですが、こういった作品を通して歴史を踏まえて新しい事を知ることが出来たのはよい事だと思いました。

次の「惨殺」は戊辰戦争で奥州に遠征した官軍の参謀に任ぜられた長州のある人物の悲惨な結末を描いています。
奥羽越列藩同盟という言葉自体はしばしば聞きますが、この頃の、伊達政宗を祖に持つ仙台藩や上杉謙信を祖に持つ米沢藩といった往年の名藩の顛末を知らなかったのでそういう点で楽しめました。
もっとも、顛末とは言いましたが藩の最後までは語られず、主人公の死を最後にして短編は終了しています。

最後の「胡桃に酒」は細川ガラシャの輿入れからその一生の最期までを描いています。
戦国期を通してもガラシャとその夫、細川忠興はそれぞれ特異な性質を持つ人物として色々な話があって有名ですが、
「胡桃と酒」という食い合わせの悪さを自身の夫婦間の関係になぞらえてガラシャが叫ぶ場面は悲運な生活を送っている中にも、
その見事な最期からも窺えるように、日ごろから秘めていた悲壮な決意の顕れを目にしたような印象を受けました。
自身の子供を除いて、父や親類の尽くを処刑されてしまうなど、この人物に対しては「悲劇の女性」という言葉を用いても何ら脚色や遜色など無い女性と言えるのではないでしょうか。戦国武将の話ではなく、明治維新の話でも
ありません。
島津家に連れてこられた朝鮮の陶工の子孫の
お話です。
派手さはありませんが、時代を越えて
故郷を忘れない彼らの生き方に感動します。３つの短編が含まれる。
なかなか面白いですね。特に、標題になっている最初のもの。
16世紀末に鹿児島に土着した（させられた。。。薩摩軍によって拉致された）朝鮮半島の人々の話は、なかなか骨太で良かった。
一度この地に行ってみなければと思った。

最後の、「胡桃に酒」は細川ガラシャを扱ったものだけど、これはきつかった。
あまりに美しい人が、異常に嫉妬深い人間に嫁いだなんて言うのがそもそも悲劇なら、そこに部下の女房だろうがなんだろうが歯止めなく手を出す、関白秀吉が絡んでは。。。
いやぁ、これはなかなか鬼気迫る話やったぁ。 

なかなか重厚な、さすが司馬遼太郎、そんな一冊でした。司馬先生の大ファンとして当然読みました。
実は私は白薩摩が大好きです。高価ですから、たった一個の
ぐいのみ（沈寿官作）を持っているだけです。
この作品を読んだ後、そのぐいのみを両手でもって、しみじみと
見ました。何とも言えないクリーム色の地肌に細かいヒビが入っています。本当に美しいものです。
しかし、この美しさの影に、これだけの長い歴史と多くの苦難−異国に来たこと。そしてその異国になじまなければいけなかったこと。
さらになじみつつも祖国を忘れずにいたこと。−のあったことを想いました。
昔、司馬先生の影響でモンゴルに行ったとき、同じアーに鹿児島出身のおじいちゃん達がいました。
残念ながら、おじいちゃん達の沈氏らに対する言葉には冷たいものがありました。
あれが、鹿児島県の人々の少数意見であることを祈っています。
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<title>坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description> タイトルを付けて思ったのですが、秋山兄弟や正岡子規をはじめとする登場人物のすがすがしさにとどまらず、彼らを通じて、新しく作られた国の持っている若々しさを感じます。
 この作品が作られた昭和の時代で...</description>
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 タイトルを付けて思ったのですが、秋山兄弟や正岡子規をはじめとする登場人物のすがすがしさにとどまらず、彼らを通じて、新しく作られた国の持っている若々しさを感じます。
 この作品が作られた昭和の時代ではなく、今読むことで特にその雰囲気を感じることができるのではないかと思います。モノが満ち溢れているのに何故か閉塞感漂う現代。これに比べて、小説の中の日本はほんのさな国だけれども、何と悠々として晴れやかなことか。伊予弁の持つのんびりとした雰囲気も捨てがたいけれども、それだけではないと思います。これから日清戦争、日露戦争へと突入するのでしょう。これからが楽しみです。
明治維新直後の新しい世界にたくましく生きていく３人の男の姿に
素直に心惹かれます。

秋山兄弟に正岡子規。後からみればまったく性格の異なる３人ですが、
世に出るきっかけは、現状を改善したい、自立したい、できれば名を成したいという
同じような動機だったというのがおもしろいです。司馬遼太郎さんの作品を初めて読み始めてますが、まずは一巻ということで、主人公たちの幼少時代から入ります。明治初期の幼い主人公達が立身主義の日本で学問を学ぶ姿が
克明に書き記されており、非常に情景を思い浮かべやすいです。
日本の歴史書としては、非情に勉強になります。

ただまだ一巻ということでこれといって、読み入る部分はまだ出てこないため、次巻に期待。ギリギリの生死を賭けた男たちの生き様を描いた小説です。

大筋は史実に基づいていますので（刊行後に明らかになった新事実
もありますが）、旅順攻略の部分など読むのが辛い記述もあります。

海戦で勝つ部分など、やはり日本人として気分が高揚しながら
読めますが、ロシア軍は多大な死傷者が出ている訳ですから
勝ったからいい、という単純なものではないと感じました。

また、乃木のような無能なリーダーの下で死んでいった無名の兵士
たちが哀れです。明治期は薩長でありさえすれば、このような無能者
でも大将になれたんですから。ちなみに乃木は士官学校に数ヶ月間
居ただけなのに、長州という事だけで軍人のスタートからいきなり
中佐になっています。無能なリーダーは罪深いです。これは現代
にも通じます。

元トリンプ社長の著書で「仕事ができない奴はいい人になるしかない。
それしか会社で存在価値を表現できないから」というような記述が
ありますが、軍事的才能がなかった乃木の精神面の高さにも通じる
のかもしれません。

東郷と乃木のリーダーとしてのあり方、海軍の戦略性と陸軍の無策等、
（殊更、意識的に対比させている面もありますが）現代のビジネスの
場面でもとても参考になる気がします。

日本存続のために必死で戦った人たちの物語、未読の方にはやはり
読んでおいて欲しいです。得るものがあると思います。
司馬遼太郎の作品はこれが初。まだ、６巻ですが
ココまで一気に読めてしまいました。

日本の近代、鎖国が終わり、外国との接触が始まり
日本が先進国になろうとしていたこの時代。
熱いです。ワクワクします。自分の小ささが恥ずかしく
なるくらいのスケールの大きさ。
学生は言うに及ばず、ビジネス書に飽きてきた
方にも。新鮮な感動と、熱い世界があります。

問答無用でおすすめします。
???同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。 ???司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。（土井英司）
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/04/4167105691.html">
<title>竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)</title>
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<description>この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。
が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。
竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけでは...</description>
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この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。
が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。
竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・
大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。

人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。
「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。
元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。
勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。
「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う〜んその通りですな。

そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。読む速度が俄然速くなった第三巻。

重要な出会いが二つ。
一つは勝海舟と。竜馬と同じく器の大きい勝海舟。その勝海舟をして面白い奴と言われる竜馬、その二人のやりとりはとにかく面白く、また彼との出会いで竜馬の夢が大きく大きく膨らんでいきます。「人間好きな道によって、世界を切り開いていく」そんな言葉を残した竜馬が出会った、勝海舟と船への夢。それが一つ。
そして、もう一つは、最も重要な人、おりょうと。
その出会いは、意外な出会い、意外な展開。でも竜馬らしい。寺田屋で働き始めたおりょうとの今後の展開も興味深い！

この二つの出会いが目玉になっている三巻。しかし、より印象的なのは「きり以蔵」こと岡田以蔵とのやり取りや武市半平太との決別。
そして、寺田屋騒動。
『維新の陽は、やがてこういう連中の屍の向こうに昇るのであろう』とは、作者の言葉。
さて、四巻。どう時代が動くのか・・・。他の幕末関連の司馬作品に比べると、日常生活のほのぼのとした描写も多く、時間がゆっくりで3巻でもまだ主人公が29歳です。
2巻では竜馬の脱藩以外は大きな動きはなく、1巻の延長のようなものでしたが、この巻では攘夷か佐幕かという世論から攘夷派＝尊王 開国派＝佐幕といった政治思想にもなっていく経緯も書かれていて、薩摩藩 長州藩 土佐藩のそれぞれの人格 歴史 現在の政治状況 重要人物や維新後はどのような余生を過ごしたかも書かれていてかなり濃い内容になっています。
竜馬が脱藩したことによって自由に様々な人物と場所を行き来することができるようになった為、人物や出来事もついていくのが大変（笑）でしたが、作者が随所に同じような説明を丁寧に解説してくれているので読んでいくうちにこの人物はこの藩でこんな性格とかわかってきます。

1巻からの竜馬の成長や立場の変化はもちろんですが、同じ土佐出身の藩も手がつけられない無頼漢で牢獄に何回も葬られていた岩崎弥太郎が明治には商社・三菱商事を設立することになること、竜馬とは対極ではあったが親友であった美丈夫で文武両道な武市半平太が、朝廷工作を急ぐあまり、邪魔な幕府の重要人物を次々に暗殺し、政治改革というより暗殺の黒幕者になりはててしまい、竜馬とはもはや同志ではなくなったこと等、竜馬の周りにいた人物の思想 状況の変化も描かれています。
乱世であるゆえに、安定した収入・仕事・結婚することができなくても、強い意志・精神力、ﾀｲﾐﾝｸﾞを見て行動すること、きちんとした対人関係を築くことで、自分が気づかないうちに自分自身が変わることができる。自分が変わると人間関係も変化し、環境も変わる。私も現在と将来を悲観するのではなく、自分改革して人生を切り開いていかなきゃ！という気持ちにさせられた3巻です。勝との出会いで竜馬は自分の進むべき道がはっきりと見えたのだろう。
これまでゆっくりマイペースに構えていたのに、目標がはっきりした途端、日夜問わず東奔西走しているあたり竜馬らしいと思った。
竜馬がはじめて江戸への剣術修行をした頃から10年くらいでここまで変化するのかと幕末の時代の流れに驚いた。
小学校卒業後に海外へ移住してしまった私には日本の硬い歴史小説を読むのは少し辛い気がいつもしていました。でもいつか司馬遼太郎の作品は読みたいと思っていた。そんな私が最初に選んだのは「竜馬がゆく」でした。なぜって竜馬のことはあまりにも有名すぎたし、幼い頃はアニメ「お〜い！竜馬」なども見ていたので、わりと良く知っている人物が主人公の小説から始めてみうようと思ったわけです。結果は大成功、面白くて面白くてだーーっと一息に読んでしまいました。 このレビューは初めて司馬遼太郎の本を読もうとする若い世代にむけて書いてるつもりですが、「竜馬がゆく」は竜馬が主人公ながら所々竜馬から話しがずれて他の武士の話がつけ足たされたりしています。 もしも最初にそういった箇所を読むのが辛かったらそういったページは抜いて読んでもいいと思います。後々に読み返した時にそういった箇所もだんだん読むようになりより深く楽しめるようになると思います。 本を読む忍耐も時間もない、歴史もあまりくわしくない、そんな私がどうやって最後まで読めたかっていうとそうやって読みました。その後は一息をついて短編集にしぼりました。それも幕末の話や維新後の話にしぼりました。「あ〜、そういえばこの登場人物は竜馬がゆくにでていたなー」とか「竜馬の死後にこうなったのかー」などと思い、自分で段々と作品と作品の間にある繋がりを意識するようになり、そうやって司馬遼太郎の世界が広がっていきました。直接「竜馬がゆく」に関するレビューではなく、どうやって司馬遼太郎の本を読み始めるかみたいなレビューになってしまってすみません。これから司馬遼太郎の本を読みたいけど難しそうと躊躇している方々に役立ちますように。
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/05/4167105683.html">
<title>竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)</title>
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<description>坂本竜馬の物語、全８巻の２冊目である

２冊目が描くのは
江戸での残り少ない剣修行の日々から
土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで

冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を...</description>
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<![CDATA[
坂本竜馬の物語、全８巻の２冊目である

２冊目が描くのは
江戸での残り少ない剣修行の日々から
土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで

冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を飲む
無用な一言で、竜馬と中岡が一発触発の事態となるが
素朴な思いと実直な行動で丸くおさめ
凡人にはとらえることができない 一人の魅力的な男を際立たせる

土佐までの旅は、やっかいな人物を抱えてしまい 追手と対峙したり
憧れの人と出会い、料亭で落ち合ったりする
若さゆえに巻き込まれてしまうその場面に
竜馬は竜馬らしくふるまおうと もがきあがいている

脱藩は自分だけでなく身内も巻き込む違法行為
自分、身内、友、将来との関係に、どうケリをつけるのか
離れていた竜馬の心と行動が やがて一つになっていく
風雲急を告げている


弟のために決意する姉の行動に、心打たれる
姉弟の絆の強さに、心惹かれる北辰一刀流千葉桶町道場塾頭にまでなった竜馬も土佐へ・・・普通は安穏と自分の道場を開き町の尊敬を集め、というのが成り上がりコースな訳だが竜馬の頭にそんなコースは細すぎた。
軟弱だと思い込んでいた公家の、平然と命を張った密書運びに巻き込まれた竜馬は「男とはあれだ」と目をむく。が、いまだ己の道が見えない。
かたや土佐藩きっての大物武市半平太は勤王党をつくり参政吉田東洋を暗殺するまでにいたる。幼馴染として歩んできた二人の道が徐々にずれ始める。
「現実的」という一点が竜馬の関心事だ。
武市の暗殺計画にも「それで何か変わると思ったら大間違いじゃ」と袖を分かつ。

この本が面白いのは後の明治政府で政治家としての顔しか私が知らなかった名士たち歴然とした武士としてそれぞれの藩に存在する妙を感じることが出来ることだ。
板垣退助が土佐藩はじまって以来の手に負えない喧嘩武士だったことも知らなかったし、後の日露戦争総司令官大山巌が弥助として登場してくるのも驚かされる。そう考えるとこの時代と言うのは本当に濃密過ぎるほどの時代だ。

竜馬脱藩 ようやく日本人として歩みだす。
続く第二巻。主に故郷土佐での話が描かれています。
面白いのは、多くの人との出会いが描かれているところ。
四国行脚の旅に出て情勢を自分の目で確認する竜馬。時に剣を用いて、時に言葉を用いて人々の心を捉え、その人間の大きさに惹き付けられていく人々。有名無名関わらず、幕末に生きた多くの人々が竜馬の目を通して描かれています。

と、同時に激動の時代背景。『桜田門外の変』、『安政の大獄』といった歴史の世界が遠く土佐にいる竜馬の視点から見れます。「生涯、これほど血のわいた瞬間はない」とは桜田門外の変での竜馬の心境。

激動の時代がいよいよ始まる、そんな幕開けを感じさせる心高ぶる第二巻でした。

いよいよ竜馬も脱藩。
しかし、日本の未来を作った竜馬の脱藩の陰には悲しい犠牲があったことを知る切ない二巻の終わり。第三巻は果たしてどうなるのか、期待が高まりました。幕末に活躍した主要人物が次々と頭角を現してきた第2巻。
佐幕派と攘夷派のせめぎあいの中、とうとう竜馬もその渦の中へ。ついに脱藩。
サイは投げられた。もう後戻りはできない。
竜馬がどう活躍していくのか、薩長土がどのような動きをみせるのか3巻が楽しみです。 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第二巻。この巻では、剣術修行を終え北辰一刀流小千葉の塾頭にまで成り上がった竜馬の土佐帰郷から、土佐藩脱藩に至るまでの竜馬の動向が描かれている。この巻では、比較的ゆっくりとした時の流れの中で、竜馬の気持ちの変化や世論の変化、維新志士達の変遷が繊細に描かれており、全巻で劣等を否めなかった竜馬が藩を捨てて、いよいよ日本全国へと旅立つまでを辿っている。その間、起こった史実は数知れず、安政の大獄から桜田門外の変など、誰もが知る日本を揺るがす大事件の中で、一人揺れる竜馬の心境は多くの読者の心を動かすに違いない。 その歴史の中で竜馬が出逢う人物は、必ずしも維新後の明治で卓越した功績を残した者ばかりではない。寧ろ、土佐藩の厳格な身分社会にあっては、多くが尊王倒幕運動の中でその命を散らせたり、或いは佐幕派として惜しむべきその才能を失ってしまった人物も多い。そうした動乱の世の中で、結局は彼等と同じく尊い命を犠牲にしてしまう竜馬が残した数々の偉業の基盤がこの一冊に凝縮されているように思う。時は動いて、この後様々な奇跡を起こす竜馬の、真の第一歩は世を見つめ悩んだ末の脱藩がそれに等しいわけで、その脱藩に至るまでの竜馬の由無し事さえも、今後の日本を揺るがす重大な要素の1つとして描かれている。
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<title>竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)</title>
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<description>それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。
真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。
竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、...</description>
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それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。
真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。
竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、それまでに何度斬りすてにされそうになったか、両手でも足りないほどだ。
そりゃ胆力もつくわな。

土佐では、京都での長州失脚すなわち勤王派の勢力ダウンという時勢に変わった瞬間、山内容堂による土佐勤王党の弾圧が始まる。
そして竜馬の盟友、武市半平太は切腹させられる。
観念的な思想にもとづいて動いた武市と、現実的視点のみで動く竜馬との差が結局ここまでひらいてしまった恰好になる。
その点勝海舟という幕僚と竜馬は恐ろしいほどの共通点があった。耳を信じず己の目で見たものから思考する。

4巻でも思わずほろりと来る場面がたくさんあるが中でも、法螺と馬鹿にされても軍艦を手に入れるといい続けた竜馬がやっと本当に軍艦を一隻手にしたときの描写は笑いながら泣かせられる。陸奥とのやりとりも漫才のようで面白い。

「俺には仕事があって、生死などはない」は素晴らしい一言。
司馬さんの竜馬評も楽しい。
「竜馬ほどおしゃれな男はまずすくない。ただおしゃれの才能が皆無なだけで、その気分は満々とあるのである」思わず声をあげて笑ってしまった。「あの男は斬れませんよ。」

とは新撰組の沖田総司が土方歳三に言った言葉。
竜馬が新撰組と狭い露地で対面した時のこと。

「死なぬような生き方をしたい」と言った竜馬を、時代が必要としていることを感じたひとコマでした。

まるでマジックのように一日で長州が京から追われ、いよいよきな臭さが漂い始めた第四巻。

幕末へ。

読み応えがあった。

「天が血の犠牲を求めている」と、竜馬。

その犠牲になった竜馬の親友、武市半平太。
彼が生き続けていた明治を見てみたかったと思った。

そしてこの巻の特徴は、作者司馬遼太郎さんの私的意見が随所に見られるところ。
武士とは。切腹とは。そして明治維新とは。

とかく、読み応えがあった。
お田鶴さま、さな子、おりょうと三人の女性を意識する竜馬。
武士の世界ではこのように何人も好きかもしれないと思うこと自体珍しかっただろう。
たとえ一瞬思ったとしても、武士たるもの・・・という姿勢になるだろうが、これもまた竜馬らしいエピソードだと微笑ましく感じた。
恋の行方も気なるところだが、メインストーリーの幕末の変動の時期、長州、薩摩の立場が情勢とともに変化していく。
この目まぐるしく変化する中で竜馬がどのような活躍をしていくのか5巻も楽しみです。「おれも大仕事をやる身だ。それもいま緒についたばかりで、命が惜しいね。こういっちゃなんだが、
ゆくゆく日本中がおれを頼りにするときが来るだろう」

文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、そのほうで死ぬ

事をなす人というのは
事をなそうと考えているんですよね。
その思いが大きくなると大きいことをなせるのですよね。

三巻を読んだ後、この本のことをすっかり忘れてました。
先日、この「知りたい人」の購読者様からメールを頂きました。
以前、竜馬がゆく（三）を紹介したときにメールを頂いた方です。
 
彼は、大学で就職活動中の学生の支援をボランティアでやっています。
「自分の行きたい会社、行きたい業界に自分で気づき合格してもらえるよう支援している」
そうです。
彼に竜馬がゆく（三）で志の大切さを教えられてました。
今回は（四）を読んでみて、改めて志の大切さを感じさせられました。

私もこのメルマガの発行を通して
自分自身の志を高め、強めているんです。
 
気づきをありがとうございました。
 
みなさんに
わたしが「お届けしているもの」は実は「私が一番必要としているもの」だったのかもしれませんね＾＾ 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第四巻。展開は歴史の大舞台へ。京都に於ける長州の勢力は衰え、土佐勤王党は山内容堂の台頭によって没落。目まぐるしく変わる情勢は悉く尊攘派に不利な展開、その最中独りわが道を突き進む竜馬はとうとう軍艦観光丸を手に入れた。観光丸を率いて、江戸に神戸に大阪に。果ては勝海舟に連れられて長崎へも赴く。一方、没落した長州の攘夷砲撃は日に日に激化し、外国の長州砲撃の緊迫がいよいよ高まる中、幕府は長州征伐に踏み切り始める。 流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。
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<title>アイスクリン強し</title>
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<description>江戸幕府が終止符を打ち明治維新となった時代がお話の舞台。孤児で西洋菓子店を開いている真次郎。そして、かつての幕臣で現在は明治政府の元で警察隊に勤めている仲間達「若様組」。彼らが出くわす厄介な出来事が...</description>
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江戸幕府が終止符を打ち明治維新となった時代がお話の舞台。孤児で西洋菓子店を開いている真次郎。そして、かつての幕臣で現在は明治政府の元で警察隊に勤めている仲間達「若様組」。彼らが出くわす厄介な出来事が次々と生じて…！？＊畠山さんらしい、ほんわか作品に仕上がっています。表題作を始めとする短編５話から成り立っています。＊時代背景が物語にマッチしていてうまく構成されていると思います。＊幾多の出来事を解決して行くのも楽しかったけれどもおきゃんで逞しい沙羅さんを巡る恋の行方が、一番の楽しみかも！？ シリーズもので味を占めた作家が新たなキャラクターを創造したくて、新たなシリーズを作り上げようとするのは昔から良くある事だが、今回は完全にスベってしまった。

 「しゃばけ」シリーズはそこそこ成功、というどころか大いに成功しているのだから、読者としては畠中の次の作品ということで、大いに期待していたはず。
 しかし、完全に期待はずれに終わってしまった。

 明治23年、アイスクリン、チョコレート、ワッフル等々の西洋菓子の試作に取り組む若き「ミナ」と取り巻きの長瀬を中心とする巡査の面々、タイトルとは場違いにお菓子つくりはさておき、結局は探偵ごっこに終始する全５作。

 マドンナ役の小泉沙羅、「沙羅」というネーミングも明治23年という時代には似つかわしくなく、21位世紀の平成ものみたいで、興醒めである。

 ジャケ買いは当たりも結構多いが、外れると悔いが残る。
 初めは表紙が可愛らしくて手にとったのですが、なにより明治時代と西洋菓子、なんてテーマに惹かれました。
しゃばけシリーズと同じく、主人公とその仲間たちが次々と舞い込む厄介事を解決していく、といったストーリー。最後まで楽しんで読めました。やっぱりそれぞれのキャラクターに魅力があると思います。犯人の動機やオチなど色々腑に落ちない部分もあったのですが、まあ深く考えなければ良いかなということで（笑）
時代小説というよりは、他の方も書いているようにマンガを読むような感じです。むしろマンガになったら面白いんじゃないかと。なんというか、シリーズで続けていけばもっと面白くなっていきそうな雰囲気です。
個人的には好きなので、続いてくれればいいなと思います。
畠中さんの新作は江戸の時代の終焉から20数年たった明治を舞台にしています。
いまだに江戸を引きずりながら
新しい明治の時代を歩もうとする人たちの中で
新しいモノつくりに精を出すミナこと皆川。
その新しいモノとは居留地暮らしで培った料理の腕を生かした西洋菓子店。

そのミナを中心に
ミナを取り巻く人々との
ある意味青春群像。
そして日常のちょっとした謎。

タイトルに西洋菓子の名前が付いているにもかかわらず
それにちなんだ話題というわけではなく
添え物程度の扱いだったのが残念。
せっかくの設定が活かされて内容に感じた。

また明治を舞台にしている割には
その明治らしさも多少欠けているような。
リアリティーに欠けるという感じだが
読み物自体はあっさりしていて
肩が凝るようなものでもなく、
割とすんなり読める。
だからこそ何だかもったいない気がする。

いくつかのお話では、じゃ、その結末は？的な話もあり、
結末までしっかり書きこんでもらえるとよかったなぁ〜。

表紙の雰囲気はすごくいい感じです。
それにちょっと負けているかな、と感じられたのが残念でした。
維新直後の東京を舞台に、元士族の洋菓子職人、仲間の警官「若様組」、
美人で勝気な成金令嬢の沙羅など、元気のいい若い人たちがお菓子を作ったり
トラブルを解決したり大活躍！というマンガチックな設定と、各章に
当時は相当ハイカラで貴重だったと思われるあいすくりんやシュークリームなど
洋菓子が小道具として登場する仕掛けといい、かなり親しみやすく、楽しい。
だけど、事件の一部として語られる貧民窟とか落ちぶれた元士族の話とか
シリアスな要素もあっけらかんとさばきすぎちゃってて「え？いいの？」と何度か
置いてきぼりを食らいそうになった。キャラクターの魅力の描きこみがもうちょっと
あればもっとハマれたかも。着想と物語の世界は好きなので、ちょっとおしい。
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/08/4167105721.html">
<title>竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)</title>
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<description>ついに不可能といわれていた犬猿の仲の薩長の手を握らせた竜馬。
どんな優れた交渉術をもっていたのだろうか、とても気になるところ。
明治という新しい時代の幕開けもすぐそこまでという第6巻。
7、8巻の終...</description>
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ついに不可能といわれていた犬猿の仲の薩長の手を握らせた竜馬。
どんな優れた交渉術をもっていたのだろうか、とても気になるところ。
明治という新しい時代の幕開けもすぐそこまでという第6巻。
7、8巻の終盤が楽しみです。 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第六巻。遂に成った薩長の秘密同盟、その間を取り持った坂本竜馬一人の手によって維新の歴史が動かされていく。時期を同じく薩長連合を目論んだ土佐の英雄中岡慎太郎と共に、薩摩は西郷隆盛や大久保一蔵、長州は桂小五郎の繊細な心境を汲みながら、薩長をつないで行く竜馬の姿はまさに見事である。一度は同盟成立へ向けて薩摩を発った西郷も、時勢と世論に圧されて京都へ。怒った桂率いる長州を宥めつつ、再び舞台は京都。既に広まった志士坂本竜馬の上洛情報を知って、坂本竜馬の包囲網は大阪・兵庫にまで広がるが、そんな事に臆せず、大阪城代大久保一翁や新撰組藤堂の計らいの下、無事京都へ到着する。坂本竜馬の到着で、漸く西郷と桂が手を握った。 前巻辺りまでには余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあり、この巻も決してそれらが少ない訳ではないが、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものであったり、時に歴史の核心を突いた見解であったりして、話が途切れる様な歯切れの悪さは無い。又、この薩長同盟の記述は、現存する文書を現代語に書き換えた文章を利用している箇所が多く、竜馬の手による文も所々に見受けられて面白い。その点、やや薩長連合に関する文章が短めに終わってしまい、大きな山場にも関わらず今一つ胸躍らせる様な場面が少ないのだが、それは司馬遼太郎の粋な計らいと取る事にしよう。それが時代小説の性格でもあろうはずである。反目しあっていた薩長の秘密同盟がついに成立します。常識的には誰もが不可能と思うこの同盟を竜馬が見事に立ち回り実現させてしまいました。不作で米に休している薩摩藩、金はあっても思うように武器を集めることができない長州藩が互いに相手が喉から手が出るほど欲しいそれらの不足物を融通し合う事で、両藩の距離が一気に縮まるのです。精神的な対立を、物質的な側面から解決しようとする竜馬の立ち回りは、この時代においては特に奇抜でした。個人的には、桂小五郎が竜馬に『して、兵糧はどれほど出すか』と聞かれ、『薩が欲しいだけ出す』『値は？』『進呈する』と答える部分が印象的でした。竜馬は桂に『君は天下がとれる』といいましたが、私もそう思いました。そして桂、長州藩をしてそのような気持ちにさせてしまう竜馬の大きさにも改めて感動しました。 薩長が手を握れば倒幕はできる、とは誰もが考えたことです。しかししょせんは卓上の理論で、誰もやろうとはしなかったし、できるとは思いませんでした。それを実現したのが、土佐浪人坂本竜馬でした。 一度は破談になりかけますが、竜馬の妙案でもう一度会うことが決まります。しかし、両藩とも自藩のプライドばかり気にして、なかなか進みません。しかし、竜馬の必死の説得で薩長同盟は成立します。 薩長同盟が成立し、幕長戦争では長州が勝利します。 物語も後半に入り、ますます目が離せません！ちょーおもしれよ
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/09/4167105772.html">
<title>坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)</title>
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<description>日清戦争前後のお話。

こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。
一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、
俳句というものに出会い、文人と...</description>
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日清戦争前後のお話。

こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。
一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、
俳句というものに出会い、文人として一気に大成しました。
特に死を意識してからの彼の行動は鬼気迫るものが感じられます。

人間、熱中できるものを見つけた時の力を思い知った気がしました。日清戦争以降の時代の大きなうねりの中で、秋山好古、真之、正岡子規がそれぞれの境遇、立場の中で、感じ、行動する様の対比がおもしろい。
滅び行く清や、日本の前に立ちはだかろうとするロシア、そしてそのような状況の中で日本はどこへ行こうとしているのか、時代背景が手に取るように伝ってくる。この巻では主に、闘病しながら文筆活動を続ける正岡子規と、軍人として活躍を始める秋山真之を中心に描かれています。
正岡子規に関して小学校の教科書レベルでしか知らなかったので、過去の俳句や短歌を検証し、新たな作風を作り上げていった彼の功績を初めて知りました。それにもまして結核を患いながらも壮絶なまでに創作活動を行う彼の執念に胸を打たれます。
一方、秋山真之という人物の資質は、欧米に追いつき追い越そうとする明治日本になくてはならないもののように感じます。「飛ぶが如く」で描かれた大久保利通もそうでしたが、この時代には物事に強烈なこだわりをもった人物が必要だったのでしょう。
なお、この巻の最後の章は、ロシアに関する記述になっていますが、欧米でもなくアジアでもないロシアという国の性格が見事に表現れていて、大変ためになります。先に「菜の花の沖」を読んでおけば更に楽しめると思います。 時代は日清戦争へと突入してゆく。
 秋山兄弟は戦地へ赴く一方、正岡子規は病と闘いながらも・・・
 明治の時代に青年たちが、それぞれの境遇の中で青春を謳歌する話。好古30代後半、真之、子規30代前半くらいまでを描いています。
好古についての記述は、旅順攻略が目立つくらいで、
真之、子規の記述のほうがややや多目か。
時代としては、日清戦争と日露戦争前まで。

子規は、いよいよ病床に高浜虚子という後継者を得、
好古は、この巻の終わりには大佐として司令官に、
真之は、アメリカ、イギリスに留学。

日清戦争あたりまでは、やはりひとつの山場として
読み応えがあります。
ちょうど山場を超えたあたりで
この巻は、終わることになるわけです。

ロシア皇帝の話は、話が行きつ戻りつして、
なんだか、読みづらかったです。

そろそろ子規にも最期が迫っています。
文学ファンとしては、節や左千夫が出てこなさそう
なのが残念ですが、次の巻も楽しみです。
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/10/4167105748.html">
<title>竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)</title>
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<description> はるか昔、ＮＨＫの大河ドラマで放映されていた。また、この作品が好きだという人の話も何回か聞いたことがある。でも、全８巻の大作に手をつけようとしなかった。
 きっかけは、斎藤孝氏の「日本を教育した人...</description>
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 はるか昔、ＮＨＫの大河ドラマで放映されていた。また、この作品が好きだという人の話も何回か聞いたことがある。でも、全８巻の大作に手をつけようとしなかった。
 きっかけは、斎藤孝氏の「日本を教育した人々」を読んだことである。斎藤氏は、吉田松陰、福沢諭吉、夏目漱石と共に、司馬遼太郎を挙げた。日本の人々に歴史と生き方を伝えたということらしい。そこで、最もポピュラーな「竜馬がゆく」を読むことにした。そして、すっかりはまってしまった。
 竜馬の３３年間の生き様を生き生きと描ききっている。幕末の志士たち、竜馬の家族、友人達が多く登場する。ときどき、数十ページ、竜馬から離れ、別の人物の話が挿入されることもある。おもしろいのは、司馬遼太郎が、ナレーターのように作品の途中で、解説に出てくるところである。歴史的背景の説明や取材の裏話など。私は、この部分を大いに楽しんだ。
 読後、伏見から京都へ、竜馬の足跡をたどる旅をした。若者のファンも多いことがその旅でも分かった。この小説はとにかく最高です。少し長いなぁと思える所も有りましたけど、この最終巻を読み終えるとそんな事はすっかり忘れていました。特に「この長い物語も、おわろうとしている。」という文の辺りからドキドキしながら最期まで読みました。漫画ならともかく、小説でこういう体験をしたのは初めてでした。今後も小説でこんな体験は出来ないと思いました。後、最期の一文がいいです。個人的にかなり気に入っている言葉です。美しい言葉だなぁと読み終えてから思いました。幕府を無血で倒し、誰もが大統領になれる世の中を実現したいと
考えていた竜馬。
次々と倒幕の志士が倒れ、最後には竜馬も天に召されます。
明治時代まで竜馬が生きていれば、もっと日本はよくなったと
考えられなくもありませんが、私は竜馬は天命を
まっとうしたのだと思いたいです。
龍のように日本を駆け回り、歴史を大転換させていく姿
爽快そのものです。
是非おすすめしたい作品です。ついに大政奉還が成功した。
竜馬の夢がかなった瞬間。しかし、世界を船で行き来するというもうひとつの夢はかなわなかったが。
「世界の海援隊でもやりましょうかな。」何気ない一言だが、
竜馬らしく、竜馬にしか言えない言葉だろう。
藩から飛び出し、藩というもの自体、なくしてしまおうと考えた竜馬。
士農工商をぶっ壊し、平等な日本人を目指した。
竜馬のまわりに影響を与えたすばらしい仲間がいたからだろうが、
サムライ文化の江戸時代にその先を見据えた斬新な考えはすごいと思う。
明治になり市民は平等になりつつあったのかもしれないが、
平成の今、竜馬のような存在が必要かもしれない。
今の日本をみたら、竜馬はどう思うだろうか。
また、幕末の時代のように立ち上がってくれるだろうか。
小説はここで終わったが、竜馬のことは後世に語り継がれていくだろう。

大政奉還成立の瞬間の竜馬の姿や言葉には心をふるわせられる感動があった・・。

幕末・日本においてこのような人物は他にいなかったのではないか。稀有な発想をもち、不思議な愛嬌と善骨をおびて生まれた人物。読み終えて、この人物の魅力に虜にされてしまった自分がいる。

竜馬の哲学とそれを通じて書かれる司馬遼太郎の哲学。司馬さんは竜馬を通して「事をなす人間の条件」を考えたかったと語っている。
私にとってもこの本は人の生き方を考える上で大きなヒントになったように思う。

司馬遼太郎独特の短文の多い文体で竜馬の生き様と、幕末の空気をありありと感じさせてくれる。素晴らしい小説だった。
この小説を読み返していると「その後の明治日本を見たら、竜馬さんは果たしてどう思うんだろうか」そんなことをつい考えてしまう。
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/11/4167105713.html">
<title>竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)</title>
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<description>長い長い「竜馬が行く」にちょっと息切れしてしまい、途中で断念しかかったこの五巻。

大人気の大河ドラマ篤姫にも影響されて、半年振りに竜馬の世界に復帰しました。

で、感じたのは、やっぱり面白いという...</description>
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長い長い「竜馬が行く」にちょっと息切れしてしまい、途中で断念しかかったこの五巻。

大人気の大河ドラマ篤姫にも影響されて、半年振りに竜馬の世界に復帰しました。

で、感じたのは、やっぱり面白いということ。

篤姫を観ることで徳川側からみた幕末を知り、この「竜馬が行く」を読むことで倒幕側からの幕末も同時に知ってくると、両方が非常に面白くなります。

幕末という時代は、司馬さんが本の中で『維新史は、その歴史そのものが壮大な戯曲である』と、言っている通り、本当に面白い！

とくにこの五巻は竜馬というより、幕末という時代を主役に据えている印象が強い巻なので、その維新史の面白さが存分に味わえます。

池田屋の変、蛤御門ノ変、長州や薩摩の動向、新撰組、高杉晋作、来島又兵衛、司馬さんが、『神が幕末の混乱を哀れんで派遣した妖精』と例えた勝海舟、そして西郷隆盛。

『評するも人、評せさるる人』。
竜馬に西郷の印象を尋ねた時の返答を聞いた勝海舟が残した言葉がこれ。

さて、竜馬は西郷をどうみたのか。

そんな幕末の主役、二人の対面が書かれているのがこの五巻です。

様々な人物に焦点を当てるだけに、ストーリーとして流れに乗って読み進むことが難しかったこの五巻ですが、そこがまた読み応えがあり、またそこを超えると徐々に薩長同盟あたりに触れてくるので、俄然面白くなってきます。

このまま一気に突っ走れそうです。
ｐ２９８に出てくる当時の竜馬の活躍を表した言葉「坂竜飛騰」。
まさにこの頃の竜馬をうまくあらわしていると思う。
竜馬、西郷という幕末の両雄がようやく出会い、一気に時代の流れが進んでいく第5巻、読み応え十分です。西郷隆盛と出会います。
世に出て何かをなす人というのは共通しているんですよね。

西郷隆盛は
「おのれを愛するなかれ」
が自己宗教であり、
「敬天愛人」という言葉を好んでいた。

また、どういう人間が大事業をなせるかを考えついに結論を得た。
「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らない人は、始末にこまるものなり。
 この始末に困る人ならでは、
   艱難を共にして国家の大業は成し得られぬものなり。」

竜馬の語録では、
「世に生を得るは事を成すにあり。
 人の事跡を慕ひ人の真似をすることなかれ」
となり、
独自性が強いみたいです。
 
ここら辺の違いがそれぞれの「道」を作っていくんですね。

大きな人達が出会い、時代をつくっていくんだなって感じられました。

 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第五巻。池田屋事件に禁門の変、時代を揺るがす大政変が続く元治の世を荒々しく描く。京都における長州藩の権威は一挙に崩落し、忽ち朝敵としての汚名を着せられる、その一方で次第に体制を強めていく幕府の影に潜む薩摩藩の存在、巡るめく時代の中でかの竜馬自身は西郷と歴史的な出会いを成し遂げる。神戸海軍塾は解散し、幕臣勝海舟の大きな手立てを失った竜馬は次なる同士として、西郷との間である新計画を企てる。海軍塾の流れを汲んだ、日本発の商社の設立。長州征伐がいよいよ本格化する勤王党と佐幕派の戦いの最中、今も尚我が道を進む志士竜馬の道のりを描く。 前作に続いて、余談や小話に重複も目立って、冗長な表現は多くなってしまう上に、幕末史を描く上で思想的にも外交的にも大きな事件であったはずの、薩英戦争や長州砲撃事件などが全くと言って良い程触れられていないので、こうした小話も歴史的な意義がつかみにくい位置づけになってしまっている事は紛れも無い事実だろう。しかし、原点を辿ればあくまで竜馬の物語なのだ。竜馬を取り巻く幕末の風雲を語るには、本編に描かれている政調で十分足るだろうし、況してこれだけ細かな点を指摘した小説を読む上での前提として、幕末の基礎的な流れは読者も知っていて然りだと思う。本巻では、竜馬の動向はやや停滞気味だが、海援隊設立に至る重大な一歩として、そして竜馬のその後を語る上で欠かせない維新三傑西郷との出逢いを描いた局面として、気長に読んで貰いたい。続く歴史は奇跡の如く蠢いていく。かの有名な池田屋の変が登場します。大河ドラマ新撰組などでもお馴染みのこの場面は竜馬とは直接的なつながりは少ないのですがとても興味深いですね。本書では新撰組が思慮、思想のないただの殺人集団のように描かれています。実際のところはどうなのでしょうか？ドラマではとても魅力的な人物の集まりのように描かれていましたよね。長州の暴発（京の焼き討ち）を一時的に救うことになるのが池田屋の変ですが、新撰組にとっても、幕府にとっても結局はこの快挙が崩壊への序章となってしまうのですから、歴史は皮肉なものですね。この時節にあって竜馬は『まだ早すぎる、みんな無駄に死んでいく』と唇を噛み締めます。そして、竜馬自身も海軍塾を閉鎖に追い込まれ無に帰していきます。尊皇攘夷熱に浮かれる世間に踊らされることなく、自らの信念に従って生きていく様がここでもありありと描かれています。
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<title>竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)</title>
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<description>幕末物は新選組関連しか読んだことがなかったので、この作品を読むと同じ幕末時代に生きていたとは思えない程、さまざまな人物、思想、各藩の政治問題が書かれています。（時間を置いて読むと記憶を取り戻すのにち...</description>
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幕末物は新選組関連しか読んだことがなかったので、この作品を読むと同じ幕末時代に生きていたとは思えない程、さまざまな人物、思想、各藩の政治問題が書かれています。（時間を置いて読むと記憶を取り戻すのにちょっと苦労（汗））
なのでこの作品で幕末時代の生活がよくわかり、とても勉強になりました。（新選組はかなり閉鎖的な世界。私自身保守的なのでこちらの方が共感はしますが）薩長といえばお金があり改革派ということは知っていたのですが、長い間ずっと犬猿の仲で連盟するのにものすごく手間と時間がかかったことや、「海援隊」とは何をするか、どんな目的で結成されたか、どのような人物がいたかが書かれており、この時代に幕府以外が貿易という考え方、行動をすると犯罪・死刑に値するほどのことなんて知りませんでした。（それを薩長はやっていたのでいわゆる密輸）
この巻には「お慶」の章があるのですが、この人物は長崎きっての美人女商人38歳。（生まれはお嬢様）でまだ鎖国体制の25才の時に上海へ密航、その後日本茶の輸出で富を築き、一人身ながら大屋敷を持ち、着道楽、仏製香水までつけていて、彼女だけに限らず困難な時代でも努力はもちろん、行動・人との関わりで情報・時機を見極めることで人生が変わるのだなと思い、私も見習わなきゃ！という気にさせられました。
でもこの作品にありがちなんですが、いつの間にか人物がﾌｪｰﾄﾞｱｳﾄしていき、お慶も少ししか出番がなくて寂しい・・（特に3巻あたりからずっと薩長土の人達はもちろん、天皇家、幕臣、外国人までいて全員の名前は覚えられないです）

ちなみに後半に竜馬がﾜｲﾝを飲んでいます。

本文の竜馬の言葉を借りるなら、当時の竜馬は洪水を一人でせきとめて別の方向へ流すという神業のようなことを目指していたと言ってもいい。
1巻から読んでいると最初の頃の竜馬からは想像もできないくらい日本に対して影響力を持つようになった。
いよいよ最終巻の8巻が楽しみです。 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第七巻。竜馬の海援隊は、土佐藩の後押しを得て軌道に乗り始める。その最中に起こった、いろは丸の事件。坂本竜馬と岩崎弥太郎、土佐藩が巻き込まれた悲劇に、歴史の足踏みはやや穏やか。竜馬が海援隊の事業の影で、刻々と進める倒幕計画はまだ半ば。その傍らで愈々煮詰まる薩長両藩を横目に、竜馬は一つの賭けに出る。それは、勝海舟と大久保一翁がかつて竜馬に語った、笑える夢物語だった。大政奉還。唯一つの奇跡に竜馬の胸が躍る。或いは、苦労の末に築いた薩長との関係に亀裂さえも生じさせるこの妙案の成功に、又一つ大き過ぎる力を注ぐ竜馬の晩年の奔走がここから始まる。 坂本竜馬の人物像はしばしば薩長同盟や大政奉還の一点に集約される。その観点から言えば、竜馬の幕末の印象とは距離がある観も否めないが、それはあくまで表面的な印象に過ぎまい。竜馬の興味そのものは寧ろ海援隊の事業にあり、彼の人生を追うこの小説の主題から言えば、非常に彼自身の人間性を集約した一冊になってると感じられた。又、本小説後半で政治的な動きが続く事から、しばしば重複事項や回りくどい余談が見受けられたが、海援隊の事情に話の大筋が偏っているがゆえに、長い文章にやや飽きてきた読者にも新鮮味があった一冊となることだろう。『竜馬がゆく』を読んで、僕は初めて幕末の混乱や難しさを知った。歴史の授業ではここまで詳しく語られることはないだろうと思う。佐幕から勤王へ、攘夷から開国へ。様々な立場が入り組んでいる時代。誰もがそのれの中で泳いでいるのに対し、竜馬だけはそれらとは違う自分の流れを築き、持ち続けます。そして、常に時期が熟れるのを待つ。時期が来なければ大事は叶わず、と竜馬は自分の流れを常に待ちます。海援隊の前進となる浪人藩ともいうべき亀山社中、互いの利益を説いた薩長同盟はその中でも独特の竜馬がなしたという輝きを持っています。天が放った坂本竜馬が天に帰るまでを、もう少し読み続けたいと思います。倒幕に向けて着々と準備をすすめる薩長に、土佐が加わりいよいよ倒幕が現実味を帯びてきます。武力による倒幕では、国内が疲弊してしまいそれでは列強の思うつぼである。誰もが『そんなことは分かりきっている。しかし幕府を倒さなければならない。それには武力によるしかない。』と考える中、竜馬だけが“大政奉還”を主張し、実現させてしまいます。幕府に対しては、『徳川家の存続の為にはこれしかない。』討派に対しては、『武力で倒幕するにも今のようにちまちま兵隊を集めていては事もならない。大政奉還が大義名分にあれば堂々と兵を集めることができる。』と双方にとって大きなメリットのある案であると説いて回ります。この竜馬の行動力、人間的魅力というのはこの段階に来ると本当の奇跡になっています。竜馬自身が奇跡なのですね。かの有名な船中八策など、個人的にはこの巻は特に好きです。
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<title>坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)</title>
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<description>正岡子規の死から日露戦争開戦までが描かれています。

戦争といえば、圧倒的な国力の差を気持ち一つで埋められると
考えた太平洋戦争した思い浮かびませんでした。

日露戦争も同じようなものかと思っていま...</description>
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正岡子規の死から日露戦争開戦までが描かれています。

戦争といえば、圧倒的な国力の差を気持ち一つで埋められると
考えた太平洋戦争した思い浮かびませんでした。

日露戦争も同じようなものかと思っていましたが、
国家を守るために今何をしなくてはならないのかを第一、
冷静に状況を判断し事態に対処していく各々の姿に熱くなるものがあります。

同じ戦争でも、携わる人によってこうも性格が異なるかなと考えさせられます。日露戦争開戦に向けての意思決定と開戦準備がテーマ。
当時大人と子供ほど国力の差があったロシアに対して、なぜ日本が開戦を決意するに至ったのか、当時の人々の深刻且つ切実な葛藤・決意が臨場感を持って伝わってきます（「このまま時が移れば移るほどロシア側に有利で日本側に不利です。今なら何とかなる。日本としては万死に一生を期して戦うほか、残された道はない」）。
国に対する愛情だけでなく客観的・冷静な彼我分析のもとに、日本がなけなしの総力を結集していく過程には思わず心が動かされます。
いよいよ日露戦争の戦いの火蓋が切られる第３巻。
前半部分では、戦争回避の努力もむなしくロシア側の理不尽な要求に追い詰められ開戦せざるをえなくなったプロセスが描かれています。当時の日本にとって大国ロシアと戦うことがどれだけ困難（無謀）なことだったかを思うと、大国から屈辱的外交を強いられた憤りを感じます。
中盤以降は日露戦争準備から緒戦まで描かれていますが、私が印象に残ったのは、さまざまな点で後の日中戦争、太平洋戦争との対比やそれらへの影響が垣間見えたことです。
例えば、開戦の段階で陸・海軍と政府があらかじめ戦争終結に向けたシナリオ（短期決戦での勝利で列強諸国に仲介してもらうこと）を共有化していたことは、昭和の戦争とは対照的で興味深いです。
一方、兵士個々人の闘争心や忠誠心に頼る白兵戦中心の戦闘、補給に対する意識不足など日本軍の特徴がすでにみられ、日露戦争の反省があれば昭和の戦争はもう少し違ったものになったのではないでしょうか。子規は逝去。文学の周辺に関しては、この巻で終わってしまうようだ。
とうとう、日露戦争が開始され、秋山兄弟の活躍が始まる。
山本権兵衛、東郷平八郎が登場。
日露戦争の緒戦までが、本巻の内容。
ロシア側の人物に関しては、ウィッテの記述がいまひとつ定まらない感じがして、落ち着きがない。
日露戦争も佳境に差し掛かる、どう物語は進むのか？ 日露戦争における陸軍と海軍の違いこそが、その後の日本を太平洋戦争へとすすませていったのであろう。
 山本権兵衛と山県有朋、この二人の男のちがいがよくわかった。

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<title>坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)</title>
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<description>児玉の参戦により戦術を大きく転換し、勢いづく日本。
ステッセルの官僚的思考によって、余力を残しつつ降伏に傾くロシア。

それにしてもトップの人の性格や能力が、これほど戦争に影響を与えるものなのか、
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児玉の参戦により戦術を大きく転換し、勢いづく日本。
ステッセルの官僚的思考によって、余力を残しつつ降伏に傾くロシア。

それにしてもトップの人の性格や能力が、これほど戦争に影響を与えるものなのか、
っと感じさせる巻です。
司馬は、戦争遂行における日本人の行動を見つめながら、ロシア人と日本人の違いをなんども語っている。それはひとつの日本人論の姿となっている。日露戦争の一つの山場である旅順開城が主に描写されている。

その司令部（乃木希典・伊地知幸介）の無能をフィクションらしく極大化し、それがドミノ式に起こしていく旅順における人災の怖さというものを見事に描き出したという点では、司馬遼太郎の文芸作品の真骨頂であると言えるだろう。
何しろ冗談のように人命が浪費されていく描写の中で、その浪費の責任者達の責任感・緊張感・現実感覚のなさを（フィクション内の事実として）くどいほど書き連ねるのである。
最初はホラー映画も真っ青の戦慄を覚えるのだが、そのうち頬が笑いながらひきつる感覚を覚えた。
能力の劣る上司を戴くという人災の、滑稽混じりの恐ろしさというのは、強烈だった。
そうそう忘れられそうにない。３巻あたりから登場の児玉源太郎。
今の主人公は、彼であるといっていい。
書き進むうちに、この輝く人物をほうってはおけなくなったのだろう。
遼陽に戦い、二○三高地を落とし、旅順を攻略。
苦労しながら辛くも勝ち進む日本と同時に
バルチック艦隊の長く苦しく足並みの悪い旅路が描かれる。
多くのエピソードが示唆を与えるこの戦争は、作者も
物語を選りすぐるのに苦労したのではないか。
そう感じる5巻でした。
第５巻は、バルチック艦隊の滑稽な航海の様子を挟みつつ、主題は２０３高地攻略から旅順陥落までを描きます。
第１巻から読み進めてようやく実感しましたが、この小説は他の司馬作品とは趣きを大きく異にしています。
序盤こそ主人公の秋山兄弟や正岡子規の描写が中心で、他の司馬作品同様、かなり感情移入できたのですが、中盤（第４巻あたりから）以降はまさに日露戦争の「戦記」といえる内容であり、読者にとっては好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。（私は好きですが）
日露双方の登場人物はそれぞれキャラがたって表現されているのですが、それ以上に、凄まじい戦闘の様子がこれでもかと記述されています。小説ですので多少フィクション的要素もあると思いますが、著者もたびたび記しているとおり史実に対する「余談」が多く挿入されており、一般的に知識が乏しい時期である明治時代後半の日本や世界の情勢、日露戦争の様子が幾層にもわたってイメージを構成できる記述になっています。
データ、エピソードの豊富さは、参考文献一覧を記載して欲しいほどです。
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/15/4167105810.html">
<title>坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)</title>
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<description>派手な戦闘の描写こそ少ないですが、諜報や外交など戦争は戦闘だけではないことが丹念に描かれていて興味深く読めました。

もともと国力として劣勢の日本は、国家存亡をかけて全身全霊で事にあたる姿はどこか健...</description>
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派手な戦闘の描写こそ少ないですが、諜報や外交など戦争は戦闘だけではないことが丹念に描かれていて興味深く読めました。

もともと国力として劣勢の日本は、国家存亡をかけて全身全霊で事にあたる姿はどこか健気です。
ルーズベルトの言葉「専制国家は滅びる」通り、ロシアの官僚制度の弊害がどんどん表面化してきました。国家より自分の保身を優先するあまり、国としての機能を失いつつあります。

この甘さが、国力を超えた所にある日露戦争の結果を導いたのだろうと如何にも納得できました。
戦いのほうは、敵の退却により黒溝台での凄惨きわまりない危地を、あっさりと脱する。

この巻では、むしろ、明石元二郎が主役といってもよいくらいのサイドストーリーが展開されます。
とにかくこの人が、興味深い人物として描かれていて、印象が深いです。

革命に与えたこの人物の影響は、本当のところどの程度なのか？
もう少し勉強したい気持ちになりました。第６巻は、読むペースが明らかに遅くなりました。
黒溝台の戦いでは、ようやく好古率いる騎馬隊の戦闘が描かれるのですが、残念ながらその機動力を活かした痛快な戦闘というものではなく、馬を降りて歩兵として戦うことで圧倒的な兵力をもつロシア軍に対抗するという地味なもので少し拍子抜けしました（少ない兵力で戦うにはそれしか方法がしたのですが）。日本軍最大のピンチとなったこの戦いは、ロシア軍内部の権力闘争の影響もあり日本の不思議な勝利で終わります。いわば敵失による勝利といえましょう。
後半は、これまでの苛烈な戦闘についての描写が一休み。バルチック艦隊の遠大な航海、ロシアでの革命活動を促したスパイの活躍、軍艦マーチを奏でる軍楽隊の様子など、日露戦争に関連するサイドストーリーが語られます。戦場での戦闘ばかり読んできた４〜５巻に比べ、登場人物も話題も一気に広がる印象で、読むのに苦労しました。
 戦争とはおそろしい。
 ちょっとした気のゆるみが多くの兵士を死に至らしめてしまう。
 戦争指揮官の責任の重さはとてつもなくおおきい。
秋山好古率いる騎兵隊の奮戦に始まる第６巻は、明石元二郎という新たなキャラクターが登場し、スパイ小説のような舞台設定で革命前夜のロシアが語られる。歴史の表舞台には登場しない明石と言う人物はとぼけた風貌で大仕事をやってのけ、どことなく刑事コロンボを思わせる｡著者は彼の業績を称えつつも、歴史の流れのなせる技として誉めすぎることなく伝えようとしている｡その後の章は、次のクライマックスに備える日本軍やバルチック艦隊の描写だが、軍楽隊の話や艦上の射撃訓練の様子など「余談」も盛りだくさんで、大変興味深く読んだ｡
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/16/4167105829.html">
<title>坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)</title>
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<description>１会戦で、両軍合わせてひとつの都市の人口に相当する兵士が
戦死した日露戦争も最終章に近づいてきた。

乾坤一擲、ぎりぎりの勝利。
日本は、人材に恵まれていたのだろう、
ロシア軍を、日本の大山のような...</description>
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１会戦で、両軍合わせてひとつの都市の人口に相当する兵士が
戦死した日露戦争も最終章に近づいてきた。

乾坤一擲、ぎりぎりの勝利。
日本は、人材に恵まれていたのだろう、
ロシア軍を、日本の大山のような人物がが率いていたら？
大功のみを考え、小節にかかわらないような人物が組織のトップに必要であることを
痛感します。

第７巻は陸戦のクライマックスともいえる奉天会戦と、日本海海戦までのバルチック艦隊と日本海軍の動向を描きます。
陸戦については、ロシア軍を率いるクロパトキンの官僚意識、軍人としての精神力の弱さにより、日本が勝利する様が描かれます。ただ、これはあくまでも局地的な勝利であり、日露戦争の勝利を意味しません。戦中でありながら児玉源太郎が帰京して終戦工作を行うなど、日本としては実力の限界まで戦ってやっとここまでの感があります。著者のいう「戦争における勝利の定義」というくだりを読んで、戦争とは終わらせるために始めるもの、ということをその国の指導者が認識していなければならないと痛感しました（始めないにこしたことはないのですが）。
途中、終戦工作に関する項では、米国やフランス、ドイツの思惑が紹介され、ヨーロッパ、米国、アジアの力関係や、他国をいい意味でも悪い意味でも道具として考える世界政策（外交政策）の様子がよく理解できる記述になっています。
また、後半は、日露戦争のクライマックスである日本海海戦に向けた日露双方の海軍の様子が描かれ、最終巻に向けて気分が盛り上がる一冊となっています。 日露戦争の陸戦で日本は勝ったのだろうか？
 戦史を詳細に検証しなかった日本陸軍の過ちはここからはじまったのではないかと思わせる事実ばかりでおどろいてしまった。奉天の会戦がメイン。およそ日本がロシアに勝てる状況ではありませんでした。実際に読んでいても『本当に勝ったの？』という思いは消えません。筆者もそう考えているからです。この会戦における最大の要因は『敵将の無能、敵国の官僚化』だとすることができます。戦争において自己の保身、利益のみを追求する腐敗官僚主義が主導権を持つことはそのまま滅亡に繋がることがよくわかります。腐敗官僚が指揮する戦争においては、ロシアほどの大国をして、武力、経済力の面で弱小といわざるを得ない日本のような小国にさえ負けさせてしまいます。驚くべき事実ですが本当のことでしょう。日本男児としては痛快な快進撃を期待してしまうところですが、事実は全く違います。驚くべきとしか言いようのない臆病、保身、官僚主義が“無能”という致命的欠点となって日本を勝利に導きます。人生においても学ぶべき教訓が明確に描かれています。奉天の戦いが描かれる第七巻。秋山好古率いる騎兵隊も大奮戦するが、軽快な騎兵隊の進軍イメージとは程遠いぎりぎりの戦闘が続く｡結局敵将クロパトキンの、およそ総大将に適さぬ性格と能力の欠如に日本軍は救われる｡彼が総司令官であったことは日本にとっては天佑というしかないが、組織の老朽化した帝政ロシアとしては必然であったに違いない｡著者は、奉天の会戦で日本は勝ったのだろうか、と何頁にもわたって考察している。勝利とはいえない側面も多々ありながら、敵の将兵らが負けたと信じて敗走する一方で日本軍が旺盛な士気を保っていたことで、どうやら勝ったと言えそうだ、と読んでいる私も一応納得する｡もちろん、日露戦争の勝利は、戦争を長引かせないことに成功したから、と言うことは明白だが｡そしていよいよバルチック艦隊が日本海に接近する。艦隊を初めに発見した沖縄の人々の挿話が収められている｡本土に電信を送るために命を賭しながら、結局第一報となることを逃してしまうのだが、そんな市井の人の活躍が清々しい。
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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/17/4167105799.html">
<title>坂の上の雲〈4〉 (文春文庫)</title>
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<description>日露戦争において英雄か凡将か評価が両極端に分かれる乃木希典。

司馬先生は凡将の立場で旅順攻略戦を描いており、
乃木の評価に対する議論を紛糾させる契機になったといわれてます。
とにかくこの本では正面...</description>
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日露戦争において英雄か凡将か評価が両極端に分かれる乃木希典。

司馬先生は凡将の立場で旅順攻略戦を描いており、
乃木の評価に対する議論を紛糾させる契機になったといわれてます。
とにかくこの本では正面から突撃あるのみです。

大将の心理を含め、日露戦争を丹念に描いています。
ロシアのクロパトキンもそうですが、
個人の感性や性格に戦局が大きく左右されていく姿に興味が惹かれました。
○読み始めたきっかけ

 司馬遼太郎の歴史モノが好きで、その中でも経営者を中心に愛読者の多い、
「坂の上の雲」を読んでみました。

○心に残る言葉

 日本の砲弾は、敵艦船の装甲を打ち破るのではなく、甲板で炸裂し火災を起こさ
せ砲台を無力化することを目的としている。兵力の少ない日本海軍にとって、最も
効率的に戦闘する手段の一つ。

 日露戦争当時では、一軍の統率は司令官がその人格力をもってやる、作戦の方は
参謀長が受け持つ。基本的にすべて参謀長に任せる。二者択一を迫られた時か、戦
況が紛糾した時のみ司令官が決を下す。

p.184 農業社会＝有能無能の価値基準はなく、自然の摂理に従って、きまじめさと
精励さ嵩が美徳。

 狩猟社会＝それぞれの能力によって部署に配置され、全体の一目標のために機能
する。その中では指揮者が必要。この社会では人間の有能無能が問われる。世界史
的にみて、猟民族は軍隊を作ることに熟達している。

p.256 敵よりも大いなる兵力をもって敵を圧倒撃滅するというのは、常勝将軍と
いわれるものが確立し実行してきた鉄則。

 日露戦争に勝ったことにより、日本がロシアの植民地にならずにすんだ。しかし、
その成功体験が太平戦争での軍部の過信を生んだ。

○どんな人に読んでもらいたいか。

 過去の日本人の行動や歴史を知ることで、将来の日本の問題について考えるきっか
けとなる。できるだけ、多くの日本人に読んでもらいたい。良さについては沢山のレビュアー様がおっしゃっている通り。
個人的には北進軍の中の黒木部隊の記述「まるで別の人種の部隊に率いられていたかのような強さ」というところで思わず吹き出しました。
司馬遼太郎、時々面白い表現しますよね。。第４巻は遼陽の会戦から旅順攻防まで。
リーダーの資質が、特に戦争といういわば極めて緊迫した状態において、いかに重要かということを思い知らされます。
旅順攻略軍における乃木・伊地知コンビ、バルチック艦隊におけるロシア司令長官について、著者は「無能」を連発し酷評しています。当然、ここでいう「無能」とは、全人格を否定する意味での無能ではなく、あくまでもそのとき置かれた状況下において能力を発揮できなかった（もしくは持っている能力が状況に適応できなかった）という意味でしょう。ただ、リーダーたるもの、ある面で優れているだけでは（例えば乃木がもつ会う人を魅了してやまない包容力など）務まらないどころか、組織全体に対して悪影響を及ぼすという事例ともいえ、企業経営などに置き換えると考えさせられるものがあります。
なお、乃木・伊地知が攻撃の失敗から反省することなく、無謀な攻撃をただ繰り返すさまは、日本陸軍がもともともつＤＡなのか、後の太平洋戦争を暗示しているようで、名著「失敗の本質」が思い出されてしまいました。第４巻では日露戦争の様子が行きつ戻りつ、詳細に記されており、１〜３巻までの秋山兄弟と正岡子規を中心とした「青春歴史小説」から「戦争歴史小説」の匂いが濃くなる。
黄海会戦、遼陽会戦、バルチック艦隊の間抜けな様子、旅順要塞の攻防戦など、丹念に調べた作者には頭が下がる。

驚くべきは後に神格化された乃木将軍とその参謀の無能ぶりである。
ロシア軍の砲撃の前に屍の山を作っても、正面からの白兵戦を繰り返す様は、約４０年後の太平洋戦争で、米軍の圧倒的な火力の前に銃剣で突撃して玉砕して行った日本陸軍の姿がだぶる。

大国ロシアに「勝った」事で、驕りが出た日本は、自己過信に陥り、器は大きいが無能の乃木を英雄に祭りたて、その「失敗」を語る事がタブー化されたのであろうか？
彼らは少なくとも、失敗から学ばなかった。

ガダルカナル、ニューギニア、インパール、ビルマなどで繰り返された、無能な突撃、玉砕は、旅順攻撃の多大な犠牲を反省し、その作戦を失敗と認めて検証していれば、避けられたのではないだろうか？歴史に「たら」「れば」は無用と言うが、太平洋戦争の正当性の判断はは別として、日本陸軍に旅順での失敗を直視して、そこから学ぶ姿勢があれば、何１０万人もの若き兵隊を失うことなく戦えたのではないか？と考えざるには得ない。

「学ばざる軍隊」のルーツはここにあったのだ。

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<item rdf:about="http://4-book.bestbook-search.com/detail/18/4167105837.html">
<title>坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)</title>
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<description> 明治期とは、封建時代の呪縛をとかれた力ある若者たちの能力が、縮みきったバネが飛び跳ねるが如くおのおのの空へと躍動していく、そんな時代であったのだろう。
 そうした貧しくとも夢のある時代を生きた彼ら...</description>
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 明治期とは、封建時代の呪縛をとかれた力ある若者たちの能力が、縮みきったバネが飛び跳ねるが如くおのおのの空へと躍動していく、そんな時代であったのだろう。
 そうした貧しくとも夢のある時代を生きた彼らが、その自己愛とも言うべき野心と共に併せ持った自己犠牲の精神にふれることができた。この潔さが武士道というものなのだろう。

 太平洋戦争末期生まれの父を持ち、バブルの醸成期に学生時代を過ごした所謂団塊ジュニア世代の私には衝撃的な内容だった。明治の日本人の純粋さ強さ温かさ、そういった人間力の雄大さをまざまざと見せつけられた。資源のない極東の島国を今日世界第二位の経済大国にまで押上げた強さの基盤はこういった先輩方の精神と血と汗によるものなのだ。

 なぜこの尊き精神が団塊以後に継承されなかったのか？戦後教育のあり方がそうさせているのか？単に豊かになったがための堕落なのか？私には答えはわからないが、考えさせられるきっかけとなった。

 学生時代にこういった時代小説を読んでいれば私の怠惰な青春時代に一石を投じることができたのかもしれない。
「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」

明治日本のハイライトである。
特に7、8巻を読んでいるときはアドレナリンの分泌がとまらず、電車の中では平静を装うのに苦労した。

当時、国力・経済力などあらゆる観点から見劣りする小国日本が大国ロシアを退けたのは魔法でも奇跡でもない。
・・弱者の側に立った日本が強者に勝つために、弱者の特権である考え抜くことを行い、さらにその考えを思いつきにせず、それをもって全艦隊を機能化した・・
この一文にそのエッセンスが表れている。

経財相の「もはや経済一流ではない。」という言葉が記憶に新しいが、もはや一流でないがゆえに努力し考え抜くという特権をじつは我々は同時に手にしている。どんな苦い状況であっても、我々が考え抜き、実行できる人間であることをこの本の著者は教えてくれている。

もっとも重要なことではあるが、戦争のむなしさも十分に教えてくれている。 本書の素晴らしさについては他のレビュアー様のおっしゃるとおりなので、譲ろうと思う。

小説ではなく、史実でもなく、叙事詩だと仰る方もおられたが、実に的を得ている。
確かにこれはどんどん小説ではなくなっていくところが、他の司馬氏の諸作品とは違うように思える。

また、非常に印象的だったのが、司馬遼太郎の、小説とは何かにつての認識が、あとがきに垣間見えるところである。
「小説とは要するに、人間と人生につき、印刷するにたるだけの何事かを書くというだけのもの。」
この定義から言うと、やはり本作は小説とは言いがたいだろう。
それでも面白いのだけれど。日本という国も、そこに住んでいる日本人も、なんて素晴らしいんだと思わずにはいられなかった。
本当の日本人は、あごを上げ、背筋を伸ばし、自分の生きる道をまっすぐと見据えて生きることができる。
調子に乗りやすいところがたまに傷かもしれないが、それでも日本人の芯はとてもかっこいいのだと思った。

他の国と同じように主張ができ、協調性も持っている。
今は目隠しをされている状態だけど、武士道という、世界に誇れる精神も持っている。
私達は各自がもっと胸を張って生きていいし、日本人として、誇りを持って日本を動かしていけるのではないだろうか。
そんな気持ちになった。

なぜそんなふうになれるのか想像もできないが、
登場する日本人が共通して持つ「日本を守るのため」という決死の覚悟にも、心を揺さぶられる。

維新により藩制度が消え、日本人vs日本人の形が「日本」という一つの国に。
そして国vs国の現在から、今度は、地球というひとつのまとまりになるんだろうか、なんて思った。全巻を通じて語られたのは明治の人々の国を思う心でした。明治という時代は日本において初めて「国家」というものを人々が意識した時代であり真っ向から作り上げようとした熱意に溢れた時代だったと思う。とくに日本海海戦は世界に誇ってよいと思う。残念ながら今の日本は過去にこだわらない主義らしいがたかだか百数年前の出来事なのだ。
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<title>爆撃聖徳太子 (ハルキ・ノベルス)</title>
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<description> 「日出ずるところの天子、日没するところの天子に書を致す」 
 この書は、本当に聖徳太子の発意によるものなのか、今ではそこから疑問がもたれているが、この作品は、これは太子の手によるものだとして、この...</description>
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 「日出ずるところの天子、日没するところの天子に書を致す」 
 この書は、本当に聖徳太子の発意によるものなのか、今ではそこから疑問がもたれているが、この作品は、これは太子の手によるものだとして、この挑戦的な言葉の裏に隠された太子の真の意図に迫ります。
 この聖徳太子は、かなり強烈な個性を持った人で、一見どころか、五見、六見しても、非の打ち所のないような狂人なのだが、実は誰よりも日本のことを考えている人です。「摂政の仕事とは何か」。念頭にある思いは、このセリフに集約されていたような気がします。
 小野妹子は、平凡な暮らしを望んでいたのに、どういうわけか、理由もわからぬまま、太子の巻き起こす渦に巻き込まれ、挙句の果て、高句麗で隋軍と戦うハメに陥ってしまった可哀相な人。そういうわけで、物語後半舞台は朝鮮です。小野妹子や太子は裏でチョロチョロしていますが、表立って活躍するのは李舜臣と並ぶ朝鮮の救国の英雄乙支文徳将軍。彼の活躍もこの小説の見所の一つです。
 果たして、太子の真の意図とは何か。ついでに、なぜ太子には「耳」に関する伝説が多いのか、作者ならではの見解を示してあって、それにも思わず「なるほど！」と呻らされました。タイトルは聖徳太子が前面に出ていますが、小野妹子の視点からかかれています。
面白かったです。最後のほうは歴史がどうなるかを知っているにもかかわらず、ドキドキしてしまいました。
太子はどっか飛んじゃっている人だし、小野妹子は途中から「帰りたい・・・」が口癖になっているような気が・・・（笑）
まあ仕方がないか。阿呆が上司になると部下が苦労する、のいい例です。
でも、ちゃんと史実に基づいて書いてあるし、「まさかこれが本当の歴史なんじゃ？」
と思えてきます。
ただ、「聖徳太子は実際あまり政策会議に出席していなかった」
「当時の皇族は血が濃かったため、奇形児が生まれることが多かった」
という事を知っていれば、この話リアリティが増すんですけどね。
そこを言及しなかった分、リアリティが消えてしまって星を１個マイナス。

ところで、これ読んでる人には「ギャグマンガ日和」読んでる人が多いですね。
この本も聖徳太子が阿呆だし、登場人物でも↑と繋がりあるからかな。
でも、こっちの本の方が、太子のキャラまともだった・・・。
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<title>世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description>出張で広島に行った折り、念願の功山寺に行ってきました。

幕府と対決しようとする高杉が、必死に静止しようとする部下の頭上を飛び越えて馬で駆け下りたという、「功山寺の坂」を見たかったからです。

自分...</description>
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出張で広島に行った折り、念願の功山寺に行ってきました。

幕府と対決しようとする高杉が、必死に静止しようとする部下の頭上を飛び越えて馬で駆け下りたという、「功山寺の坂」を見たかったからです。

自分の選択が本当に正しいものと確信できるとき、他者の曖昧な意見の集約など必要ではないものなのでしょう。

そして自分の選択を即座に行動に移せるのは、稀有なことであるでしょう。

高杉晋作という存在が、今の世の中でも圧倒的に我々に迫ってくるのは、迷いのない行動にその本質があるのでしょう。

説明はいらないでしょう。
あまりにも有名な、松陰と晋作の物語です。

当時、学ぶことは書物と人からであり、自分の思想を他人に伝播し、思いを同じにしていくことが、学派でした。
その思いは人から人に伝わり、松陰の思いは形を変えて昇華し、長州の国を変えて行きます。

このふたりのヒーローの生き様はすさまじく、常人には理解したがくそして畏怖を
感じるものですが、この作品では作者は市井の商人や、時代に流され筋を通せない
日和見、幕府によって右往左往していく今は記憶に残っていない長州の人々も合わ
せて書いています。
他の方のレビューにも詳しく熱く語られている二人以外にも、井上聞多や、山形有
恒など次代の明治を迷走も含めながらも作り上げていった人々も登場していきま
す。
彼らの性格や判断と松陰や晋作のものは、かなり異なっており、革命前期は松陰の
狂や晋作の動が必要であり、革命の後期においては、井上や山県の慎重さが必要で
あったのだろうと、時代が選んでいった人材の妙にも納得感心させられます。

幕末という日本史においても特異な時代、駆け抜けていった彼らの生き方は我々を
魅了してやみません。

司馬遼太郎が独自の解釈で吉田松蔭と高杉晋作の人物像を分析した小説。幕末の事象も長州藩の動きもこの二人の周りの事のみが詳しく記される。薩長同盟や禁門の変や池田屋事件はほとんど語られません。同じ長州でも桂小五郎や吉田稔麿や入江九一や大村益次郎や広沢真臣についてはほとんど記述がありません。久坂も高杉との対比で使われるぐらい。詳しく無い人には全体的な幕末史の勉強用としては少し不向きかもしれない。ただ松蔭と高杉の二人に関する人物分析は巧みですが、現代人の眼から見た想像上の解釈という感じがするのは否めない。二人の辞世の句を見ても、何かしっくりきません。他人がとってつけた感じがする。やっぱりその時代に生きた人でないと分からないのでしょうね。少しでも思想に近づくには孟子を十年くらい勉強した上で講孟余話を読むぐらいはしないと無理かもしれない。それはさておき、「竜馬がゆく」などでは存在が希薄だった伊藤や山形や井上、品川、山田、佐世八十郎（前原一誠）、野村靖（兄は入江九一）などの若き日の姿も描かれているし、晋作が大阪に潜伏中に徒然草を買い求めようとして幕吏に捕まりかけたエピソードとか西宮の港を守っていた籐堂藩の番侍が臆病だったという「老の思ひ出」からのエピソードも面白い。松蔭の幼年期の師匠でもあり叔父の玉木文之進はこの本を読む限り、物凄く出来た人です。玉木は維新後、前原一誠を旗頭とした萩の乱（この乱で玉木の養子の真人（乃木希典の弟）も戦死）に責任を感じて切腹します。まあこの様にエピソードも豊富ですので長州藩の事が好きな人は読んでおくべき本かも。幕末の混乱が上手く整理され、(僕のように漠然とした印象しかない人には)吉田松陰と高杉晋作の果たした役割に新しい発見があるようで面白いです。

面白い点は、革命の実行を三代に分けている視点、諸藩、特に薩摩と長州の違い、尊王攘夷思想の変遷の三点です。明治維新を松蔭の思想的根拠を築いた世代、それを乱世で実現していった世代(高杉、西郷、大久保、木戸など)、その乱世を片付け新しい権力社会をつくった世代(伊藤、山県など)で整理する視点にはなるほど、と思わせるものがあります。恐らく、第二世代の高杉は体質的に第三世代では活躍ではなかったのではないかと思われます(西郷がそうであったように)。また、長州があくまで思想団体として描かれるのに対し、薩摩が政略のみで動いた、とする洞察にも共感を覚えます。また、少なくとも晋作にとっては尊皇攘夷はあくまで倒幕のための戦略であった、という認識には(僕は)斬新さを感じました。

しかし、それにしても幕末には凄い人たちがいたものです。維新には印象の薄い、井上聞多や山県、伊藤にしてもそれなりの命を賭したリスクをおかしていることが分かります。特に井上の覚悟とここ一番の行動力はこれは凄い。明治の元老たちにはやはり、こういう修羅場をかいくぐってきた腹の据わり方があったのでしょう。青白く長い顔をし、書生然とした吉田松陰は、我々の想像を超えた人格的影響力を持っていた。
そのことは、彼が晩年長州の野山獄に入れられたときも、
余人が手に余す犯罪者達に、毎日誰かが先生となり勉強しようという彼の提案が受け入れられるのみならず、
終いには凶悪犯が松蔭の人格に触れ、「松蔭先生」と呼び出すところからも、
よくわかるのである。

一方で松下村塾の弟子達は、松蔭の偉大さがよくわからず、久坂玄瑞などは松蔭の盟友である熊本の宮部鼎蔵を訪れ
「松蔭先生は本当に人材なのでしょうか？」と尋ね、宮部に「小僧！おまえなんかに松蔭君の偉さがわかるわけがないわ！」と一喝されて帰ってきたりしている。
松蔭が処刑後、弟子達は各々がもらった松蔭からの手紙を持ち寄り、初めて彼らは師匠の考えの全体像を知る。
その弟子の中で、天衣無縫で痛快ともいえる活躍をするのが、高杉晋作である。
真実を知り怒髪天を突いた彼は、松蔭が罪人として粗末に葬られた墓を掘り起こし、
その骨を首から提げ、槍を持って一騎江戸城に入り、高々と復讐の宣言をし、疾風のごとく去ってみたり、京の神社での儀式に天皇家の後を進行する将軍以下幕臣らに向かって、町人の格好をして「いよっ！征夷大将軍！」と大音声を放って、幕臣達の悔し涙を流させたりもする。

彼の指揮する長州軍は見事に幕府軍を打ち破る。
その軍の一翼を担ったのが「幕府や藩を相手にしたのが一生の不覚。向後は民を頼みとする」との松蔭の言葉から、
晋作が作った百姓や相撲取りで構成された「奇兵隊」であった。
晋作は２７の時、有名な「おもしろきこともなき世をおもしろく」との辞世の句を残して肺結核で死ぬが、その後幕府は遂に倒れる。

何度読んでも胸を突かれる師弟の物語である。
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